ご挨拶

ご挨拶

 このたび日本公認会計士協会京滋会会長を拝命いたしました。地域社会と連携し、京滋地域の発展のために尽力する所存です。本事業年度の基本方針を、次の通り定めています。 「国民経済の健全な発展に寄与する公認会計士の社会的使命に鑑み、会員が社会からの多様な期待に応え、公正かつ誠実に業務を行うことができるよう、地域社会と連携し、協会本部と協力しながら、地域会として必要な事業を行う。」 日本公認会計士協会京滋会は、会員・準会員の数が900名を超え、多くの分野で活躍する京都・滋賀地域に所属する公認会計士により構成されている地域会です。 京滋会として必要な事業、地域社会への貢献により、地域における公認会計士の存在意義を高めることができれば幸甚です。

 近年、企業経営や投資家の投資判断におけるサステナビリティが重視され、非財務情報開示の充実が図られるとともに、四半期開示の見直しが行われています。 公認会計士法改正への対応として、上場会社等監査人登録制度の法定化に伴う中小監査事務所支援、会計教育活動の推進等も、重要な会務と受け止めています。

 公認会計士の中核業務である監査・保証業務の重要性は引き続き変わることはありません。 一方で、現在では、監査法人以外に所属する公認会計士の数が全体の約60%となり、コンサルティングや税務の分野をはじめ、組織内会計士、社外役員など、公認会計士は多彩な分野で活躍するようになってきています。 監査・保証業務のみならず、コンサルティングや税務の分野において、また組織内会計士や社外役員の分野において、我々公認会計士にしかできない職業的・専門的な判断が求められていると感じます。

 社会や経済の情勢が必ずしも安定しないなかで、地域の公認会計士に求められる役割は今後より一層増えてくると思います。我々がどれだけ地域社会に貢献することができるかは、個々人の職業倫理と職業的専門家としての知識並びに経験によります。

 地域における公認会計士を支援し、地域社会との連携を通じて、社会にとっても会員にとっても価値創出につながるよう、会務を運営してまいりたいと考えます。今後3年間どうかよろしくお願い致します。

日本公認会計士協会 京滋会 会長 土井 拓人